LOVE IDIOT
「僕・・・襲ったの?」
「・・・は」
な、なに言ってんのこいつ。
い、意味分かんないんですけど。
ていうか・・・はい?
「な、なに言ってんの!?」
「全然、話が見えないんだけど・・・いつ僕が襲ったっていうの?」
「なっ・・・!!襲ったじゃん!マジ私、生命の危機感じたんだよ!?」
「そんな大げさな」
「ほ、本当だって!!お、憶えてないの!?」
し、しらばっくれるのもいい加減にして!
朝っぱらから私の隣に寝てて。
そんで抱きしめて、帯ゆるめて、キスして、もう・・・恥ずかしくて想像もできない!
私はこんなにも鮮明に憶えているっていうのに。
涼は憶えてない・・・っ!?
ありえない!!
「やった覚えがない」
「ふ、ふざけないでっ!!」
「ふざけないでって言われても」
じ、じゃあ・・・あのキスのことも?
「宮比・・・悪いけど僕全く憶え―――――」
「・・・涼なんて、大っっ嫌い!!!!」
ドンッ!
「宮比!」
バタンッ!
涼なんて二度と会いたくない!
あんな奴と幼馴染だなんて・・・
「ありえない・・・!」