LOVE IDIOT



「ブッ!!?(お茶がっ!)」



なに言っちゃってるの!?



「涼のお兄ちゃんッ!?!?(。ロ。)」

「うん、残念ながら」

そう言うと涼は眉間にしわをつくった。

い・・・意味分からない。
マジで理解が出来ない。



ヤッベ、混乱してきた。



「な、なんで最初に教えてくれなかったの!??!」

「だって宮比、京に惚れてるっぽいし」

「いや、関係ないし!!?///」

「ちょっと面白そうだったから」

「勝手に人の人生狂わせてんじゃないっ!!!」

き、京さんが涼と血が繋がった・・・




兄弟!?!??!




「(まさか嘘だったりして・・・)」

「で、女将は僕と京のお母さん」

「(やっぱもろ血繋がってるし!!)」

未だに涼が話している事を理解出来ない私。
・・・あ、ありえない。

「(でも・・・)」

よくこの前から京さんと涼を間違えたりしてたな・・・
涼が来たかと思えば京さんだし。



確かに、凄く、似てる。



「二人共、似てるよね」

「・・・嫌だ」

「しょうがないじゃん、兄弟なんだから」

「あんなやつ・・・嫌い」

涼はプイっと違う方を向いた。
ちょっと可愛いかも。

「でも、京さんって良い人じゃん」

「どこが?僕には理解不能だね」

「(やっぱ兄弟だ・・・)イケメンだし」

「僕の方が得だよ?」

ま、まさに水と油の関係なのか。
分かるっちゃ分かるけど・・・

「(に、似すぎだよアンタら・・・)」

< 67 / 289 >

この作品をシェア

pagetop