LOVE IDIOT
「ブッ!!?(お茶がっ!)」
なに言っちゃってるの!?
「涼のお兄ちゃんッ!?!?(。ロ。)」
「うん、残念ながら」
そう言うと涼は眉間にしわをつくった。
い・・・意味分からない。
マジで理解が出来ない。
ヤッベ、混乱してきた。
「な、なんで最初に教えてくれなかったの!??!」
「だって宮比、京に惚れてるっぽいし」
「いや、関係ないし!!?///」
「ちょっと面白そうだったから」
「勝手に人の人生狂わせてんじゃないっ!!!」
き、京さんが涼と血が繋がった・・・
兄弟!?!??!
「(まさか嘘だったりして・・・)」
「で、女将は僕と京のお母さん」
「(やっぱもろ血繋がってるし!!)」
未だに涼が話している事を理解出来ない私。
・・・あ、ありえない。
「(でも・・・)」
よくこの前から京さんと涼を間違えたりしてたな・・・
涼が来たかと思えば京さんだし。
確かに、凄く、似てる。
「二人共、似てるよね」
「・・・嫌だ」
「しょうがないじゃん、兄弟なんだから」
「あんなやつ・・・嫌い」
涼はプイっと違う方を向いた。
ちょっと可愛いかも。
「でも、京さんって良い人じゃん」
「どこが?僕には理解不能だね」
「(やっぱ兄弟だ・・・)イケメンだし」
「僕の方が得だよ?」
ま、まさに水と油の関係なのか。
分かるっちゃ分かるけど・・・
「(に、似すぎだよアンタら・・・)」