LOVE IDIOT
「宮比ちゃんと涼ぼっちゃんの浴衣もあるのよ!」

「本当ですか!!」

「どれ?」

「これこれ!」

そう言うと美土里さんはクローゼットの扉をあける。
め、目をキラキラさせてる。





ガラッ





「う・・・うっはぁ・・・!?」

「わー、良かったね宮比(棒読み)」

美土里さんは大きなフリフリレースが付いてる可愛い(くない)ピンクの浴衣(もどき)を取り出した。



わー、あっりえないんですけど。



「(しゅ、趣味ワルッ・・・)も、もしかしてこれが・・・?」

「あら、嫌だったかしら?」

「ちょっと派手・・・あ、あと、露出が凄いし・・・」

「美土里さん、これどこから取り寄せたの」

「『ピンクロックカフェテリア』って言ったかしら?」

「(どこッ!?)」

だって、浴衣っていうか、ほとんどミニスカみたいっていうか・・・
もう浴衣じゃないッ!!!!

「今時の子はこれぐらいするって聞いたんだけどねぇ、じゃあコレは?」

「(美土里さんの言う『今時』っていつの時代だ・・・)」

次に取り出してきたのは、ギラギラに光る浴衣・・・?
え、ちょ、『金』!?!?

「なにこれ!?!?」

「美土里さん・・・(引)」

「これは女将が昔、お見合いの時に来た浴衣なのよぉ!綺麗でしょー!!?」

「ち、澄さんがっ!??!」

「(母さん・・・)」

「し・か・も!!これ完璧な純金で出来てるの!」

「純金っ!?!?(。ロ。)」

なにやっちゃってるの澄さん!!
どんだけお金持ちなんですか?!!

「ち、ちなみにおいくら万円ほど・・・?」



「どーんと××××万円かしらねぇ?」



死ねます。

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