LOVE IDIOT
いや、駄目じゃないんだよ?
駄目じゃ・・・ない、んだけど。



こう・・・全体的におかしくないですか?



「俺はね、この三日間宮比ちゃんが来てから思うよ」

「な、なにがですか?」

京さんは両手を(両腕)私の隣に、もうホントに真隣で壁についた。
なんか、私に逃げ道なしみたいな。



凄まじい・・・圧迫感というか。



「き、京さん?」

「ん?」

京さんはヘアゴムを取り、その柔らかそうな髪をたらした。
甘〜い香りが私を大いに包んだ。

少し目の辺りに掛かる髪が色気を出していた。



わぁ、死にそう。



「・・・」

「・・・?(京さん?)」



ぴと。



「ひゃ・・・ッ(なに!?)」

急に冷たい京さんの手が私の頬に触れる。
ゴツゴツした手が凄く男らしかった。

「ききき京さっ・・・!??!///(バクバクバク)」

「本当、宮比ちゃんって・・・」

ななななん・・・なっ!?!?



「可愛い笑顔とか、着崩れした浴衣とか・・・天然なの?それとも、俺のこと誘ってんのかな?」



「着崩れした・・・ッ!?」

私はふと自分の浴衣に目を向ける。
鎖骨あたりが思いっきり見えていて、胸の谷間が(ないけど)見えるか見えないか。

かなり危ない状況だ。

「な、な、なぁ・・・!?!?///」

私はすぐさま京さんに背中を向けて、着崩れを直した。
ヤバいヤバいヤバい・・・



ていうか、私いままでこの状態だったの!?



最高にヤバくないっ!?(恥)

「宮比ちゃーん」



バッ



「え、さ、誘うなんて・・・!(ぎゃー!!!///)」

「じゃあ、わざとじゃないんだ」

あ、当ったり前でございましょう!?

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