LOVE IDIOT
「た、多分その頃って私・・・小三ですよ?」

「まぁね、でも昔は良く会って遊んでてたから」

「(しょ、初対面じゃなかったんか!!)」

「ていうか、あれは宮比ちゃんからの告白だったっけ」

「わ、私からっ!?!?!?」


七年前―――


『宮比ちゃーん、ただいまー』

『あ、京ちゃん!!おかえりっ!!』

『学校はどうだったかー?楽しかった?』

『あのねっ、今日は学校で作文書いたの!将来の夢!!』

『(小三で将来の夢?)で?宮比ちゃんは何になりたかったのかな?』





『うんっ、私、大きくなったら涼ちゃんと京ちゃんのお嫁さんになるの!!』





「・・・(思考停止)」

「いやぁ〜・・・さすがの俺もびっくりしたわ、愛の告白だもんなー」

「いや、それ告白じゃないっすよね!?!?(焦)」

ていうか私なに言ってるんだ!?
ハナタレにもほどがあるだろう!!

二重結婚なんて、法律違反だぞ!!(正す所が違う)

「お、お嫁さんって・・・(泣)」

なんつーベタベタな将来語っちゃってんだ。
もう、泣ける・・・

「もうあれ見た瞬間、惚れちゃったね!満面の笑みだよ?可愛かったなぁあの時の宮比ちゃん」

「や、止めて下さいよ!!恥ずかしいじゃないっすか!!///」

「えー?なんでよ、本当に可愛かったんだよ?」

「なわけないでしょ!ていうか、それ告白じゃないっすよ!!(汗)」

京さんはそこの丘に座って、私はその隣に座った。

私は団扇を取り出し、思いっきり扇いぐ。
死ぬ、ヤバい、本当に恥ずかしい!!

「じゃあさ」

「な、なんですか?」


グイッ


「(わっ)」

京さんは私の肩に腕をまわし、自分の方へと強く寄せた。
り、涼の兄弟(京さん)って不意打ちばっかだな。

「どうしましたかー?(京さん?)」

「じゃあ、旅館最後の日にお願いがあるんだけど」

「はい?」





「お嫁さんになるかならないか、最後の日に教えてよ」





・・・ごめんなさい、あー耳きてんのかな。

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