LOVE IDIOT
「じ、冗談ですか?(ていうか、でしょ?)」

「ううん、本気」

「(死ねるんだけど)まだ私、14歳ですけど!?!?」

「大丈夫、宮比ちゃんが16歳になったら俺即効、婚約するから」

「(いやいやいや!!)」

全て私にはジョークとしか聞こえなくて、いや、てか、本当に。
マジ、ありえないから。



京さん・・・私が嫁入り!?!?



「ぁ、あっはははは(棒読み)」

「宮比ちゃん、冗談じゃないよ?」

「(ドキッ)な、何を言ってるんすか!そ、そんな事・・・」

ま、まだ考えられるわけないじゃないですか・・・

だって良く考えてみてよ、私14歳だよ!?
花の、14歳!!

中学二年せいだっつの!!

その歳でアンタ結婚だなんて・・・笑っちゃいますよ。

いや、失礼ですが断ります。
だって、おかしいじゃん。




無理、絶対に。




「まぁ、今答えてほしいわけじゃないから、焦らないで」

「(これが焦られずにいられますか)」

花火は、何も知らずに煌めいて。
隣には、満面の笑みで話しかける京さん。

そして、私は。

「(ていうか、なんでこうなるの?)」

今の私は、少し現実逃避中。

「良い答え、待ってるから」

「(え〜・・・)は、はい」

ぎこちない居場所、心臓は安定してきても。
なぜか気分は空回り。



「(展開、おかしいだろ)」



その前に、逃避できるのか?

< 84 / 289 >

この作品をシェア

pagetop