転んだら死神が微笑んだ
わたしは、ちょっとした開放感からか、ふぅ〜と息をついて、ふたたび歩き始めた。

あかり「サラリーマンも大変だね。」

貴志「まぁ、べつにいいんじゃね?」

あかり「アンタは、気楽でいいわね?上脱いで、ぷらぷら歩いて。」

貴志「仕方ねぇだろ。俺も今日はこんなに暑いなんて思わなかったんだから。それに、まだ夏服じゃねーから、これ着ないといけないの。」

あかり「ふ〜ん。」

貴志「おい!今つっこむところだろ。」

あかり「興味ない。」

そうやって、暑さも手伝って、わたしたちはだらだら歩いていた。
< 122 / 284 >

この作品をシェア

pagetop