転んだら死神が微笑んだ
かなえ「ねぇ、ねぇ、池花さん。」

あかり「な、何?」

かなえ「その隣の男のコってさ、『おーみ』のコだよね〜?」

この子の言う『おーみ』とは、『桜見ヶ丘学園』(さくらみがおかがくえん)の愛称のことで、タカシの通っている男子校のことである。

ミキ「だってぇ、間違いないっしょ?その黒い制服はそこだけだもん!」

あかり「う、うん。そうだけど?」

かなえ「ねぇ〜なんで、知り合いなの。二人で一緒に登校しちゃって。」

ミキ「池花さんの彼氏?」

あかり「ちっ、違うよ!彼氏なんかじゃないから!」

ミキ「またまた〜、そんな隠さなくったってもいいじゃん!」

かなえ「そうそう、おーみのコと付き合ってるなんて、なかなかできないよ。」

ミキ「でも、池花さん。学校では大人しくしてるのに、やってることはやってるんだね〜。」



あかり「ほらっ!アンタからもなんか言いなさいよっ!」
< 125 / 284 >

この作品をシェア

pagetop