転んだら死神が微笑んだ
あかり「じゃあさ、観覧車乗ろっか?」

貴志「えぇ!?い…いいの?」

あかり「い、嫌なの?」

妙な返事をするタカシに、わたしは観覧車なんて退屈なんだろうなと思った。

まぁ、ゴーカート乗ってたくらいだもんね。

貴志「い、いや、観覧車つったらさ、アレだからよ。」

動きが明らかにおかしい。

あかり「何?」

貴志「何でもねーよ…。じゃあ、行くか。」

あかり「うんっ!」

なんだ、意外とそうでもなさそう。



近くで見ると、ホント大きいなぁー。


係員「どうぞー。」

係員に誘導されて、わたしたちは中に入った。

ガシャン

中に入るとすぐに閉じ込められる。

スーッと鈍い音をたてながら、ゆっくりと動いて地上を離れていく。
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