転んだら死神が微笑んだ
歩いている途中、わたしはあまりの暑さにやられたのだろうか?

突然、変な質問をお父さんにしてしまった。

あかり「お父さん、お母さん以外に好きな人いないの?」

お父さん「えっ?!いきなり何言ってんだよ?驚くじゃないか。」

お父さんの足がピタッと止まり、わたしの持っている日傘が下のほうに垂れていっていた。

わたしの顔を太陽の日差しが照らし出す。

あかり「あ…ごめんなさい。変なこと聞いちゃった…。」

お父さん「い、いや、いいんだ。そ、その〜、あかりはお父さんにそういう人がいて欲しいのか?」

なんで、そんなこと言っちゃったんだろう…。

お父さんのことを、今まで深く気にしたことはない。

ましてや、こんなことを気にするなんて、ホントどうかしている。

もしかして、わたしが『恋』というものを知ってしまったからだろうか?
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