転んだら死神が微笑んだ
わたしは、しばらく歩き続けた。

コイツも、わたしの後を追いかける。

海岸通りの長い道のりを。

貴志「おい!」

あかり「話しかけないでっ!もともとアンタとは何の関係もないんだから、初めて会ったんだし、わたしはわたしの考えのままでいいしっ、ほっといて!」

貴志「…。」

コイツはそれからしゃべらなくなった。

いるのかいないのかもわからないくらい。

でも、ついてきた。
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