転んだら死神が微笑んだ
ジュニーとわたしたちの三人は、ぼーっと空の変化を見つめてた。

何もすることがなく、

何をしてあげられるのかもわからず…

空が光を失い、さっきまでの赤さを見せなくなった時、ジュニーが聞いてきた。

ジュニー「ママどこ行ったのかなぁ?」

なんて答えたらいいかわからなかった。

まだ、わたしも子どもだった。

貴志「う〜〜ん。」

コイツも子どもなのだ。

ジュニー「わたしっ、ママのところにまた行けるかな〜?」

また難しい質問だ。

『行けるよ。』わたしはそう、明るく言おうと思った。
< 45 / 284 >

この作品をシェア

pagetop