転んだら死神が微笑んだ
ジュニー「なんで…?」

その時、空にキラリと光るものがあらわれた。

星だ。

たぶん、一番星。

あかり「あ。」

思わずわたしは、声をもらしてしまった。

三人とも星を見る。

とても輝いて見えた。

貴志「あのさ…」

コイツは話を続けた。

貴志「ママはあそこにいるよ。とっても遠いんだ。特別な乗り物に乗らないと、あそこにはたどり着けない。だから、行けないんだ。」

ジュニー「ふ〜ん。」

貴志「でも、ママはずっとジュニーのことを見ててくれる。あの光も、ママがジュニーに向けて光らせているんだ。」

ジュニー「え!ほんと〜?!」

ジュニーの顔は嬉しそうだった。もうどんな不安もなくなっていた。

コイツは、わたしの何倍も大人だった。
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