転んだら死神が微笑んだ
ジュニーはまた歌っている。

すると、後ろからジュニーパパの声がした。

ジュニーパパ「おい、帰るぞ。」

いつから、そこに居たんだろう…。もしかすると、今までのやりとりは聞かれていたかもしれなかった。

ジュニー「は〜いっ。」

ジュニーパパ「君たちも送っていってあげなきゃね。今日は本当に助かったよ。」

ジュニーパパは安堵した様子で、そう言った。

車の中、わたしたち二人は静かだったけど、ジュニーとパパは話で盛り上がっていた。ジュニーは今日のわたしたちとの出来事を楽しそうにパパに話していた。パパも一生懸命あいづちをうっていた。


ジュニーパパは、何度も家まで送っていってあげるよと、言ってくれたが、わたしたちはなんか申し訳なく、駅まで送ってもらった。

ジュニーパパ「今日は、本当にありがとう。」

貴志「いいえ。」

二人は笑顔で、わたしたちに手を振って、帰っていった。

ジュニー「じゃーねーっ!!」

ジュニーの声が、まだ残っている。
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