転んだら死神が微笑んだ
この前から、わたしたちは毎朝顔を合わせている。

登校途中だけではない。めったなことがない限り、下校の時も出会う。

ただ、それだけの時間だった。

貴志「これ食わねーと、朝が始まんね〜んだよ。」

ムシャムシャとコイツはホットドッグを食べている。

あかり「ガキね…。」

貴志「あっ?!」

あかり「でも、アンタがこの近所に住んでるなんて、超めーわくなんですけど〜。」

貴志「こっちのセリフだ。」

どこにあるのかは知らないけど、コイツの住んでるところは、結構うちの近くらしい。

そんなわけで、コイツとはこうして会わなきゃならない。
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