転んだら死神が微笑んだ
痛みも忘れて、わたしの頭の中は、少しパニックになっていた。

でも、すぐに冷静になった。

あ、そうか。わたしは死んだんだ。

だから、死神がやってきたんだ。

それで、わたしに向かって笑いかけてる。

お迎えなのね。

まさか、シーソーから離れて、頭を打って死ぬなんて思いもしなかったな。

ま〜別にいいじゃない。この世からいなくなったほうが、きっと楽よ。

さあ、わたしを連れていって、死神さん。
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