フリーな執事様
「‥!!」





突然、幸は私の手を両手で握った。





「こんなに、冷え切って。そのような薄着では風邪をひいてしまいます」

「‥。離して!!」





私は幸の手を振り払った。





「これはファッションよ」

「‥」





なっなに?頬に触れられた





「早く中に、すぐに温かい飲み物をお持ちします」

「そんなことしなくていいよ、それよりも、なんで幸がここにいるのよ」

「わかりませんか。なぜ、私があなたの前にいるのかが」





‥わかるわけないじゃない。





「わかるわけないじゃない!だって、私はあの頃とは違うし。執事なんて雇うお金なんてもう‥。」





そうよ。もう幸とは会うことはないって思ってたのに。なんでいるのよ?

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