フリーな執事様
「そう、わかった」





私は、目元に涙が溢れている事に気がつき、急いでその場から立ち去った。今まで、一度も涙なんてほとんど流した事なんて無かったのに。恥ずかしい。恥ずかしいよ。

そして自分の部屋に行った。





「はぁ」





私は、鍵を閉めベットに座った。





「この部屋とお別れになるのかな。でも、どうして、やっぱりこの不景気が原因なのかな。‥なんでこんな」



涙止まって。泣くっていうことがこんなに辛いなんて。



「奏様!奏様!」



ドアを叩く音。この声は幸?



「どっか行ってよ。今は一人にして」

「いえいえ、奏様を一人にする事はできません」



‥。



「どっか行ってって言ってるでしょ!?私の命令が聞けないの」





幸は一瞬黙った。





「‥」

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