スワローテイル・バタフライ
「あたしっ…あたしぃ…たちゅきしゃんの事がしゅきなんれすぅ!!」
突然のあたしの告白に、その場はシーンと静まり返る。
人生初の告白が
こんな間抜けな形になるなんて…
つくづく運が無いと思う。
「そっかそっか。ありがとう」
当の本人にも相手にされず、軽くあしらわれてあたしの想いは不完全燃焼のまま散っていく。
あぁ何て可哀相なの。
そして直後。
激しい睡魔に襲われたあたしは
最後までくすくすと意地悪そうに嘲笑ってた連れの女の顔を何度も頭の中にリフレインさせながら
いよいよ意識を手放したのだった。