スワローテイル・バタフライ


「え〜っ!?それで一週間寄り道禁止!?あははっ!マジうけるぅ〜!」


昨日の一部始終を梓に話したら腹を抱えて笑われた。

これが凹んでる友達に対する態度なのだろうか…。


「ひっどーい!あたし本気で落ち込んでんのにぃ…」

「あ…ごめんごめん!でもさ〜そんなのいくら親でもオーボーじゃなぁい?シカトしちゃえば〜?」


梓の無責任かつ軽はずみな言葉に、あたしは少々イラッとくる。


なによ〜自分は幸せだからって。

そーですかそーですか。

あたしのことなんてどーでもいいんですねっ。

よ〜くわかりましたよ!



半分ヤケになって

「…部活やめよっかな」

おもむろにそんな言葉を口走ると、意外にも梓は驚いたような顔をして食いついてきた。


「え〜っ?何で部活辞めちゃうの〜っ?」

「え…っと…バイトしよっかな〜って思って!」


それは少し前から考えていた事だった。

今は飲み代とかも浩太に奢ってもらってるけど、頻繁にいくのに毎回奢ってもらうのは悪いから、それくらいのお金は自分でなんとかしたいと思っていたのだ。
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