スワローテイル・バタフライ
よく、ドラマや漫画の中に出てくるような幼馴染のイメージと言えば
知らず知らずのうちに意識し始めて、両思いになっちゃうみたいな感じなんだろうけど…
「ナイナイナイ!!ありえない!!」
「え?何が?」
「あっ、ううん。こっちの話」
創とあたしが…なんて。
天と地がひっくり返っちゃうくらいありえないよっ。
「そういえば、部活とかもう決めた?」
「うん。あたし中学の頃テニス部だったからテニス部に入る事にしたよ」
「えっ本当!?あずも中学の頃からテニス部だったんだ!ラッキィ♪仲間がいたー!」
元気な子だなぁ…。
あたしが梓に抱いた第一印象。
ちょっとギャルッぽくて今風な感じで。
可愛らしくて、愛想よくて。
いいな。あたしもこんな女の子になりたいなぁ。
そう思ったっけ。
絵に描いたような真面目ちゃんには眩しすぎる存在。
だから、話が合うかどうかも最初はちょっと心配だった。
でも、そんな必要全然なかった。
だって梓はいつもマシンガントークで色んな話をしてくれたから。