スワローテイル・バタフライ


入学式から一ヶ月も過ぎた頃、いつの間にかいつも一緒にいるようになっていた梓とあたし。

席も近いし、部活も一緒となれば仲良くなって当然といえば当然なんだけど。

それだけじゃなくて、性格も波長も合うから一緒にいるととても楽。

自然体でいられるから気を使わなくて済んだ。


親友に巡り会う瞬間てこんな感じなのかもしれない。


毎日が充実してて

楽しくて楽しくて仕方なくて。


こんな素敵な日々がずーっとずーっと、卒業するまで続くといいな。


そう思ってた。






「梓ー、帰ろー」

「うんー!」

いつものように部活を終えて手早く道具を片付けると、あたしたちは当たり前のように一緒に下校する。


「疲れたねぇー」

「おなかすいたぁ…」


なんて、女子高生らしい(?)会話を交わしながら校門の前までやってくると

「おっすー、お疲れ」

サワヤカスポーツマンらしい創の眩しい笑顔に出迎えられた。

どうやらあたしの事を待っていたらしい。
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