小学生彼氏。
「ねーかっこいいといえば、一番窓際の後ろの席の男子かっこよくなかった??」
定期を改札に通しながら潤葉が話題を変える。
窓際の後ろの席の男子??
「あ!!みたみた!!あの髪茶色っぽい人でしょ??」
柚樹も賛同。
え〜あたし覚えてないんだけど。
「姫見てない??髪茶色っぽくて襟足長めでトップを盛ってて、背170ないくらいの人!!」
細かい!!
「分かんない…」
「姫他の男子興味ないもんね〜(笑)」
柚樹がにやつく。
ムッ。
「そうですけど何か〜??」
「紐君と窓際の後ろの席の男子とどっちと付き合うってなったら…やっぱ茶色っぽい人でしょ??」
潤葉が柚樹に聞く。
「とーぜん♪」
柚樹が頷く。
二人とも紐のかっこよさ知らないんだよ。
うん。
その後はずっと茶色っぽい人の話題で話が続き、駅に着いて潤葉と別れて柚樹と二人で帰ることにした。
「あ、姫のダーリン(笑)」
柚樹の声に前を見ると、紐の姿が。