小学生彼氏。
―……そんなこんなで
始業式から瞬く間に1ヶ月過ぎて
月日はもう10月に。
「姫って書いてありすって呼ぶ人〜今ミスったのお前だろ〜??」
「慶だってさっきミスったじゃん!!
しかもあれたまたまだし!!」
「そんな事言ったら
俺だってたまたまだし〜」
「はいはい二人とも。
本番は明日なんだから
気を付けてください(笑)」
苦笑しながらあたしと慶の間に入る郁哉君。
そう。
明日はとうとう文化祭。
今はそのリハーサル中。
「姫ちゃんはともかく、慶だな」
「そうだ!!慶だ(笑)!!」
「何で俺だけかっつーの(笑)!!」
ヤマト君にのった栗の言葉の後にすかさず緩く慶が突っ込む。
「あの〜…」
実行委員の人が、申し訳なさそうに声を出す。