小学生彼氏。







―……そんなこんなで
始業式から瞬く間に1ヶ月過ぎて
月日はもう10月に。




「姫って書いてありすって呼ぶ人〜今ミスったのお前だろ〜??」


「慶だってさっきミスったじゃん!!
しかもあれたまたまだし!!」


「そんな事言ったら
俺だってたまたまだし〜」


「はいはい二人とも。
本番は明日なんだから
気を付けてください(笑)」


苦笑しながらあたしと慶の間に入る郁哉君。



そう。
明日はとうとう文化祭。
今はそのリハーサル中。


「姫ちゃんはともかく、慶だな」


「そうだ!!慶だ(笑)!!」


「何で俺だけかっつーの(笑)!!」


ヤマト君にのった栗の言葉の後にすかさず緩く慶が突っ込む。



「あの〜…」

実行委員の人が、申し訳なさそうに声を出す。











< 158 / 161 >

この作品をシェア

pagetop