小学生彼氏。
「めちゃめちゃ嬉しそう(笑)」
「彼氏だもん(笑)」
「そうだね〜(笑)
あいつにこんな早く彼女出来るなんてね〜。俺だって初めて付き合ったの中1だったし」
蕾君が扱っていた携帯をぱたんと片手で閉じてあたしを見ながら話す。
「あんまり変わらないじゃん??」
「いーや、この差はでけェな」
「蕾君は学校もう終わったの??」
「今日はね〜高専も入学式だから休みなんだよ(笑)」
「あ、そっか!!え、でも何で制服??」
「昨日友達の家泊まっててさ、だから」
「なるほど☆」
「ちなみに俺は今日は6時半からダンス入ってんだよね。紐と入れ替わり☆」
そう言うと蕾君は左手の親指と人差し指を立てて“L”を倒したような形を作ると手首をクルッと回した。
「大変だね〜」
「ん、有名な事務所だからね(笑)しょーがない。しかもなんだかんだ言って楽しいしね」
「そっか」
「じゃ、俺この後コンビニ行って雑誌買って帰るから。またね♪」
「うん。ばいばい☆」
そう言って蕾君とは別れた。