小学生彼氏。


振り向くと同じ制服を着た女の子だった。



「うん☆」

柚樹が素早く答える。


さすが柚樹。



「あたし水原潤葉(ミズハラウルハ)ってゆうの☆」


その子が笑いながら自己紹介する。

笑うとえくぼが出来てかわいい。



「うるはちゃん??
どんな漢字??」


柚樹が聞き返す。



「潤おう葉って書いて潤葉だよォ〜」


名前までも可愛かった。


「珍しい名前だね〜☆
あたしは柚樹。福山柚樹。柚って漢字に樹林の樹で柚樹☆」


「ゆずきじゃなくてゆき??珍しくない??」


潤葉ちゃんがまた笑う。

「なんて名前??」

急に振られたからあたしは軽くあせる。



「えっ…あ、姫」




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