小学生彼氏。
「姫ちゃん勿体ない!!」
斜め後ろの席の、セミロングのさらさらな髪を横結びした女の子がそう言ってきた。
確か名前は
…亜友(あゆ)ちゃん。
「あたし翔君と慶斗君と同じ中学校だったけど、学校で知らない人がいないくらい有名人だったんだよ??」
「そうなの??」
あたしは聞き返す。
「うん。
しかも幼なじみで仲良いから、いつも二人で居て目立ってて。まさかその二人が同じクラスになるなんて思ってなかったけど(笑)」
そう言って亜友ちゃんは笑った。