小学生彼氏。
栗山翔太郎のアホ!!!
言うなよ!!!!!
あたしは栗山翔太郎を軽く睨む。
すると
「ふーん、かわいいじゃん」
いつものゆったりとした大木慶斗の声。
見ると少し笑っていた。
嘲笑うような笑い方じゃなくて、本当にそう思ってそう言ったって分かるような、優しい顔だった。
「名前何て言うの??」
「じ、紐……」
急に名前を聞いてきた大木慶斗に、紐は焦りながらも答える。
「じゅう??
かっけえじゃん。
俺慶斗。
じゅう、お前髪染めてんの??」
「え、あ、うん。
慶斗君も染めてるでしょ??」
「それが俺自毛なんだよ。
すげえだろー☆」
「マジで??!!
見えない!!!」