小学生彼氏。






「ひめ」




「??」



急に栗山翔太郎に呼ばれてあたしは振り返る。




「ごめん、ひめ。
俺ちょっと言い過ぎたわ。
小学生相手に本気出すとこだった」


栗山翔太郎がすまなそうに謝ってきた。


「いいよもう」


あたしがそう言うと、栗山翔太郎はその場にしゃがみこんだ。


「マジかっこわりィ。
でも俺本気だったからさ、何か小学生に負けたってのが悔しかったんだよ」



「うん」


あたしが頷くと、栗山翔太郎はニコッと笑ってあたしを見た。



「もーいいや☆
これは一筋縄じゃいかなそうだし!!
ひめのことはとりあえず、諦める傾向でいく☆」


そう言った後に、俺エライ!!と自分を軽く褒めた栗山翔太郎は、再びあたしを見る。




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