小学生彼氏。






「あとさ、ひめ俺のことフルネームで呼んでるでしょ??」



「え」





「諦める傾向とはいえ、友達にはなって欲しいし…フルネームはやめてよ。
翔でも翔太郎でも何でもいいからそうやって呼んでよ☆」



栗山翔太郎がそう言ってニコッと笑った。




「じゃあ…



栗山の栗でいい??」




あたしがそう言うと、栗はまた吹き出した。



「くはッ!!

やっぱひめマジウケるわ☆
いーよそれで☆」



「あ!!

お前また姫に近づいて!!!」



あたし達に気付いた紐が叫ぶ。






< 76 / 161 >

この作品をシェア

pagetop