小学生彼氏。
…小六…だもん(笑)」
「…小六??!」
潤葉が驚く。
…のも無理はないのだろう。
そうなのです。
あたしの彼氏は、正真正銘の小学校六年生。
しかもこんなちっちゃなあたしよりもちっちゃい。
「マジで??なんでなんで??!」
前よりもっと興味津々な潤葉。
なんでって……。
「どっちからなの??!」
あたしが答える前にまた質問を重ねる。
「紐から…」
「じゅう??」
「姫の彼氏の名前(笑)」
柚樹が答える。
「じゅうって名前??どんな字書くの??」
潤葉の質問はたえない。
「ひもって書いて紐だよ」
次こそはあたしが答えようと思ったのに、さっきからにやけ気味の柚樹にまた先超される。