月と太陽の事件簿6/夜の蝶は血とナイフの夢を見る
夜の公園
K区交番勤務の小林巡査が夜の巡回に出たのは午後10時半すぎ。
交番のバイクで30分ほどの巡回コースである。
5年前にこの地区を担当するようになってから毎晩かかさず回っているコースだった。
物騒な話は聞かない地域だが、マンションが多く人の出入りは激しい。
小林巡査は、目を光らせるとまではいかなくてもそれなりの緊張感をもってバイクを走らせていた。
幸い何事もなくパトロールは進んだ。
そして巡回コースの最終地点である地元の市民公園に着いた。
この公園は地元民の憩いの場となっている公園で昼間は多くの人たちでにぎわっている。
当然のことながら、今の時間は静寂に包まれている。
小林巡査は公園の入口でバイクを降りた。
公園内は歩いて見回る事にしていた。
小林巡査は腕時計を見た。何げない行動のつもりだった。
しかしいま思えばこの後に目撃した惨状を、知らずに予期していたのかもしれない。
時計は11時ちょうどを指していた。
交番のバイクで30分ほどの巡回コースである。
5年前にこの地区を担当するようになってから毎晩かかさず回っているコースだった。
物騒な話は聞かない地域だが、マンションが多く人の出入りは激しい。
小林巡査は、目を光らせるとまではいかなくてもそれなりの緊張感をもってバイクを走らせていた。
幸い何事もなくパトロールは進んだ。
そして巡回コースの最終地点である地元の市民公園に着いた。
この公園は地元民の憩いの場となっている公園で昼間は多くの人たちでにぎわっている。
当然のことながら、今の時間は静寂に包まれている。
小林巡査は公園の入口でバイクを降りた。
公園内は歩いて見回る事にしていた。
小林巡査は腕時計を見た。何げない行動のつもりだった。
しかしいま思えばこの後に目撃した惨状を、知らずに予期していたのかもしれない。
時計は11時ちょうどを指していた。
< 1 / 94 >