雨のち晴れ
「可愛いねぇ」
アズの顔を見ると少し笑っていた。
「志穂里は人見知りするから慣れたら喋るようになるで」
アズは志穂里ちゃんのこと大切にしてるんだなぁ…
いいなぁ…大切にされてあたしもアズに…
って何考えてるの!!!
「嘉穂?」
「!?」
アズに名前を呼ばれてやっと我に帰った。
「嘉穂、今日俺と俺の友達二人と飯食わへんか?」
「えっ…その友達さんって同じクラス?」
「せやで!こないだ嘉穂の話したらずっと気になってたって言ってたし、心配すんな」
アズはニカッと笑って私を見たけど正直心配…
「………」
黙りこんでいることに気付かずにずっと考えてしまい
「嘉穂、大丈夫やから!俺を信じろ」
と言われてやっと考えるのを止めた。