雨のち晴れ

「だから俺もリュウジも都合いいってわかってるけど俺等…嘉穂の隣に…アズみたいに嘉穂と一緒にいたかったんだ」



ヒイロはずっと真剣に話をしていた。

ヒイロやリュウジやアズがどんな気持ちなのかも直ぐに読み取れた。


「ありがとう…そんなに考えてくれてたんだね」


私は幸せ者だ…今つくづくそう思う。



「これからは俺もアズもリュウジも嘉穂の隣に居るよ」


ヒイロはニコッと笑って私の頭を撫でた。


「ヒイロ…ありがとう」


そんなとき不意にドアが開いた。


するとヒイロの行動をみたリュウジが

「おい!嘉穂に手だすなよ」

と言った。


「そんなんじゃねぇっつーの」

ヒイロはすっと私から離れてリュウジの持つファンタをつかんた。

「ほい!嘉穂の三ツ矢サイダー」


アズが私の額にピトっとサイダーの缶を当てた。


「ヒイロと何話とったん?」


アズに聞かれて何て言ったらいいか対応に困ったのでとっさにヒイロを見た。



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