雨のち晴れ
「へ!?ぜっ、全然だだだ大丈夫!!」
あーあー…
カミカミだぁ…
「全然大丈夫ちゃうやん!」
アズはちょっと困った表情をしてスッと手を離した。
「……行くで」
アズはポケットに手を突っ込んだまま前を歩きだした。
えっ……
手…離したくない…!
っと思った瞬間にはもう、アズの腕にしがみついていた。
「どないしてん!?」
アズは驚いて此方を向いた。
何でも無いと言って手を離すべきなのか手を繋いで欲しいと言うべきなのか…
迷ったあげく
口を開こうとすると
アズが
「はぁー…こーしたいんやろ?」
と言って手を握った。
アズは何でも
わかるんだね…
この気持ちも
いつか気付かれちゃうのかなぁ?
もう気付いてるのかなぁ?
アズ……好きだよ…