雨のち晴れ

「どうぞ、ヒイロ特製カップチーノとコーヒーとマドレーヌです」


とリュウジがテーブルに置いてニコニコしながら感想を待っていた。


ヒイロもカウンターから出てきて私たちの感想を聞きたそうにしていた。



「じゃあ、いただきます」


ゴクッ



ん!美味しい!



「凄くおいしいよ!」

私が言うとヒイロはよかったと安心した表情だった。


そのあと四人で喋っていると開店時間になりアズと私は帰る事にした。


夕日が照って温い風がアズと私の間を通っていった。

……沈黙……




「あっ、コーヒーおいしかった?」

私が慌てたように口を開くとアズは

「上手かったで!」

と嬉しそうに笑っていた。



「なぁ嘉穂…」


やけに真剣に話しかけるアズの顔を見るとほんとに真剣な顔をしていた。


「なに?」


「嘉穂って……」


「うん……なに?」


「あぁー…えっと…ヒイロの事好きなん?」

………



え?



< 63 / 83 >

この作品をシェア

pagetop