雨のち晴れ
ヒイロはいつもニコニコと笑っている
あんまり心配しても仕方ないか
半分諦めて教室に向かうと
少したってからリュウジがきた
リュウジにアズのことをきくと
そのうちくるんじゃね?
と普通に返されてしまった
それから1限がおわっても
4限がおわってもアズは来ないままだった
どうしたんだろぉ…
心配だなぁ…
こんな時、アズなら
『心配すんなや!』
そうやって笑ってくれる
窓の外は真っ青な雲ひとつない
綺麗な空が広がっていた
「……穂―。…嘉ぁ穂ぉ!!!」
ぼーっとしていると
リュウジとヒイロが
呼んでいるのに気付かなかった