雨のち晴れ
次の日リュウジとヒイロと
3人で見送りに行った。
「アズ、絶対また遊ぼうな!俺アズがいなくてさみしい!」
涙目のリュウジが言う。
「あはは、俺も寂しいで。でもまたすぐ会えるて」
アズがリュウジと握手した。
「アズ」
「ヒイロ、嘉穂のこと頼んだで」
「…わかった」
アズがヒイロと小声でなんか話してる。
内容は聞こえなかった。
「嘉穂!!またなっ!」
「アズ…」
泣くの我慢しようって決めたのに
やっぱり無理だよ
「泣くな。大好きやから」
そういって親指で涙を拭いてくれた。
−−−−−まもなく1番線のホームよ…
アナウンスが聞こえて
アズは電車に乗り込んだ。
「ほな、ありがとう!またな!!」
最後まで笑顔でアズの乗った
電車は駅のホームを出発した。