ツンデレ彼氏
そして、放課後になった。
メールを送ってから疾風からの返事はない。
今までならしつこく何回もメールを送ってたけど、もう。その必要は……ない。
「空??大丈夫??」
「うん…」
「やっぱり待ってようか??」
2人は部活があるから、すぐに行かなくちゃいけないのに私が行くまで待っててくれてる。
「大丈夫だよ☆部活でしょ??早く行かないと怒られちゃうよ!!」
「でも!!」
「これは、私の責任だからさ」こればっかりは2人には甘えてられない…!
「……じゃぁ行くけど、なんかあったらすぐに連絡しなさいね?!」
「了解♪」
柚留の言葉がまるでお母さんみたいで面白かった。
少し心が楽になった。
「また明日ね☆」
そう、明るい声で言ってけど表情はすごく心配してくれてる表情だった。
ガラガラ--…
ピシャ…
私は2人が教室から出て行ってから小さな声で呟いた。
「ありがと」
と……。