先輩彼氏☆後輩彼女


「ちゃんと言ったんだろ?」


双葉は俺と、両想いで付き合ってるって。


「…言ったんだけどっっ………

 全然わかってくれなくって」


「……っ」


双葉が必死で追いかけたんだ。

ちゃんと言ってくれたんだ。



「…もう戻れないの?」


「…うん……そう言われて…

 ぅうっ…………」


どうして…双葉だけ
泣かなきゃいけねーんだよ?


何で双葉だけ悪いんだって
決めつけられてんの??


「俺が代わりに言ってやるから
 心配すんな!!」


俺はそう言って立ち上がろうとした。


グイッ


双葉が俺のブレザーの
すそを強く引っ張った。



「…もういいんです……」


双葉は潤む瞳で俺を見つめた。


「…よくなんかないよ??

 俺は…全然よくないっっ!!!!」


だって…俺のせいなんだよ??

俺のせいで、双葉はダチと…


「本当に、いいんですっっ!!!!!!」


双葉が叫んだ。



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