先輩彼氏☆後輩彼女
「…春輝、この後も生徒会室だろ?」
「ああ…」
「じゃあ俺、戻っとくから!!
また後でな!!」
そう言って帰る幸哉。
静かに閉まった裏口。
俺は大きな溜息をついた。
どう…すればいいんだよ??
双葉はもういいって言ってたけど、
まじで俺は全然よくない。
俺のせいで双葉は今、泣いている。
……別れたら双葉とダチは戻れんのか?
いや、違う。
きっと、もう戻れない。
やっぱり、誤解を解くしかない。
まずは…双葉を落ち着かせることからだ。
俺は、幸哉の出て行った裏口を開ける。
このモヤモヤした気持ちとは違って、
青空は雲一つない、真っ青な色だった。