先輩彼氏☆後輩彼女
<愛しい人said☆双葉>
あたしはトボトボと生徒会室に戻る。
本当は、早くここから逃げ出したい。
けど、どうしてか今は
窓羽先輩と一緒にいたい。
「双葉!! 戻ろう?」
そう思ってたら、窓羽先輩が来てくれた。
やっぱり先輩は優しいです…
大好きです!!!!
「先輩っっ!!!!!!!」
あたしは勢いよく先輩に抱きついた。
「お…おい!!?」
先輩は大胆なふぅちゃんの
行動に驚いている。
「大好き…」
声は小さくてかすれてて…
ちゃんと聞こえましたか?
あたしの気持ち。
先輩は何も言わず、
あたしを強く抱きしめた。
こっそり、嬉しくて
微笑んでるとか気付かずに。
「そんなこと、とっくに知ってる」
…うそつきですね。
あたしがこんな照れずに先輩のこと
「好き」って言ったの、初めてなのに。
「俺も大好きだよ、双葉のこと。」
「そんなの、知ってます!!!!」
だって、やきもち焼きで…
束縛ばっかの先輩だもん。