先輩彼氏☆後輩彼女
「…幸哉が、何か
企んでるってことくらいかな?」
「…何を企んでるんですか?
波川は…ハメられたんですか??」
俺に詰め寄る宮元。
「ちょいちょい!!
近寄りすぎだよ、宮元くん!!!!
そんなに俺のチューがほしいのか」
「…冗談言ってる場合じゃないんです」
宮元はクスリとも笑わず、俺を睨む。
「…春輝とふぅちゃんの絆は本物だよ」
「じゃあ…本当に小沢先輩は何を」
「それがわかってたら俺だって
お前に言ってるよ!!」
「…波川が悲しむんじゃないかって」
宮元は眉を下げて俯く。
そんなに好きなのか…
「もし、波川のこと傷つけたら
俺…アイツの事、奪いますからっ」
まるで春輝に言ってるかのように
俺に宣戦布告する。
「俺、絶対に波川のこと守ります!!」
宮元はそう言って走り去った。
「おい、ちょっと!!」
俺が呼び止めた瞬間、
授業開始のチャイムが鳴り響いた。