先輩彼氏☆後輩彼女
俺は2年生の教室向かって
階段を上って行く。
『実は…』
ついさっき、圭が教えてくれた話。
『実は…な。
波川とダチが絶好したの、
小沢先輩の仕業らしい……』
俺はその言葉を聞いて、
目を見開いた。
『何のために…』
『多分、窓羽先輩と波川の
邪魔するためなんじゃない?』
『…でも、小沢先輩って、
波川と窓羽先輩を
くっつかせるのが目的だったんじゃ』
『…本当は、邪魔するつもりなんだよ!』
圭の憶測が合っているかはわからない。
だけど、小沢先輩が考えてる事が
少しずつわかってきた気がする。
『俺、ちょっと行ってくるっ』
そう言って、俺は今、
この階段を上っている。
…波川、俺が助けるからっ