先輩彼氏☆後輩彼女
「……もうベル鳴るから…戻ろう」
宮元はあたしをそのまま抱きかかえた
まま2-4を後にする。
「え? ちょっと??」
あたしはわけも分からず宮元に
強引に連れて行かれる。
小沢先輩が冷たい瞳を
突き付けてるとも知らずに…
「ちょっと!! 急に…何なの?」
あたしはいい加減放してと
宮元の腕を叩く。
「いってぇな…」
「あ…ごめ…っじゃなくて!!」
それでも放さない宮元。
あたしは諦めて宮元に委ねた。
1-7に戻ると、やっと宮元が
放してくれた。
「何で急にあんなのことしたの?
あたし、春輝に会いたかったのにぃ」
「…小沢先輩に近づくな」
「……はい?」
「だから、小沢幸哉先輩に
近付くなって言ってんだよ!!」
「な、なんで??」
「……まだ本当か
わかんねぇし、言えない」
「…何の話? 教えてほしいんだけど」
「まだダメ!! ちゃんと本当か
わかってからしか言えねぇよ…」