先輩彼氏☆後輩彼女

「ほら、お前の代わりに
 俺がかいてやった!!」


「あっ、ありがとう・・・」



へぇ~、コイツ、意外と
優しいんだ。


コイツが書いたあたしの
プリントを見る。


"宮元港一"


・・・・誰???


「ねぇ、宮元って・・・
 誰????」


「はぁ?!」


男子がちょっとキレ気味に
言った。


「こっ、怖い!!!」



「俺の名前を知らない!?」



・・・・・はいっっ??!!!



「俺の名前は宮元港一!!!」




「・・・・・・。」



「なんで、そこで沈黙?!!?」



「え・・・だって・・・・・」

「だってーー???????」



宮元と名乗る男だあたしに
身を乗り出す。


「いやってか、あんた・・・
 自分の名前をよくも、
 あたしの紙に書いた
 なあああ!!!!」



「ぷっ☆先輩の名前、
 わからん奴に言われたきゃ
 ないっての!!」
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