先輩彼氏☆後輩彼女

「・・・あっ!!
 波川!!!!!」


宮元はあたしの声に
気が付いて、振り向いた。


「あれ、波川じゃん!!」

「ほんとだ!!!」


宮元と一緒にいる男子が
あたしを見て言う。


「・・・知り合い?」


瑞希ちゃんが聞く。


「クラス一緒で・・・
 てか、なんであいつ等、
 あたしのこと知ってる
 の?」



「あたり前じゃん!!
 双葉は昨日、全校の
 前で挨拶したんだし!!」


瑞希ちゃんがツッコム。



「ああ、そうか・・・」




「なぁ、波川って、家・・・
 この近く?」


宮元が聞く。



「・・・そうだけど??」



「ふ~ん。」



「宮元も?」


「うん。俺、すぐそこ!!」



宮元がにっこり笑う。




「波川って、
 付き合ってる?」


初めて喋る男子が
聞いてきた。


「つ、付き合ってなんか
 ないよ!!!!」

あたしは、少し照れて
言った。


 
< 52 / 182 >

この作品をシェア

pagetop