先輩彼氏☆後輩彼女
「・・・あっ!!
波川!!!!!」
宮元はあたしの声に
気が付いて、振り向いた。
「あれ、波川じゃん!!」
「ほんとだ!!!」
宮元と一緒にいる男子が
あたしを見て言う。
「・・・知り合い?」
瑞希ちゃんが聞く。
「クラス一緒で・・・
てか、なんであいつ等、
あたしのこと知ってる
の?」
「あたり前じゃん!!
双葉は昨日、全校の
前で挨拶したんだし!!」
瑞希ちゃんがツッコム。
「ああ、そうか・・・」
「なぁ、波川って、家・・・
この近く?」
宮元が聞く。
「・・・そうだけど??」
「ふ~ん。」
「宮元も?」
「うん。俺、すぐそこ!!」
宮元がにっこり笑う。
「波川って、
付き合ってる?」
初めて喋る男子が
聞いてきた。
「つ、付き合ってなんか
ないよ!!!!」
あたしは、少し照れて
言った。