先輩彼氏☆後輩彼女
「すっ、すみませ~ん!!」
あたしはドタバタと、
廊下を走る。
「あっ、良かった、
良かった!!!」
男の先生と2人の先輩が
体育館の前で待っていた。
「良かった☆迷子に
なってたんじゃないか
って、心配してたんだよ
!!!!!!」
男の先生が冷や汗混じりに
ふぅ~っと、ため息を
ついた。
「すぅ、すみまセン・・・」
あたしは深く頭を下げた。
「あぁ、大丈夫だよ!!
まだまだ、時間はあるん
だし!!!」
先生はそう言って、2人の
先輩をあたしの前にだす。
「今年の入学式司会の
神野さんだ!!」
女の先輩が手を出す。
「あ、どうも・・・」
あたしはお辞儀をして
手をとった。
「で、こっちが・・・・
在校生代表の言葉を
言ってくれる・・・
窓羽くんだ!!!」
「よろしく。」
男の先輩がスッと、
綺麗な男らしい手を
あたしに差し伸べてくれた。
「・・・・あっ、よろしく
お願いしますっっ!!」