オレンジ色
私は腫れた目を冷やしながら学校に向かっていた。
「はぁ…はぁ。涙がとまんないよぅ。」
今日は学校はさぼろうかな…。
休むために近くにあった公園のベンチに座った。
「…はぁ。」
やっぱり私ってダメな奴だなぁ…。
「おいッ何で泣いてんだ?」
もうだれ?
しぶしぶ、顔を上げる。
「…えッ。」
男子かよ。
最悪だ…。
見られた、しかも同じ高校の奴ッ。
「どうした?俺で良かったら話し聞いてやるけど。」何なのこいつ。
でも、何か私こいつに引き寄せられぎみ。
「うんと…。」
でも、言葉が出てこない。
「悲しい時は、チャットしてみろ!楽しいぞッ。」
こいつもしてるんだ。
「もうしてる…。」
「えッ!まじ?お前もしてんの?俺の仲間!」
なっちの事、知ってんのかな…。
「あのさぁ…チャット名はなんにしてる?」
思い切って聞いた。
「あっ?俺?なっちだけど!お前はぁ?」
えッ!今、なんて…。
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