オレンジ色
「はぁ!お前に言われたくねぇよっ〜」
何なのこの二人。
ついてけない…。
「私だってアンタの顔なんか見たくなかった!」
由佳それは酷いかも。
「…くそっ、勝手にしろ。」
夏樹、怒ってる!

□□□□□

「…秋、ごめんね。」
由佳が謝らなくてもいいのに。私、気にしてないし。
「別に〜!気にしてないよ。」
私は明るく言った。
「でも…私さ、夏樹とはいつもあんな感じなんだ。
昔は、仲良かったんだけどね…。」
由佳…。
「いいよ、いいよ。それならしょうがないし。」
由佳の事もちゃんと考えてあげなきゃ。

□□□□□

「秋〜っ今日さ、一緒に買い物の約束してたじゃん。実はさぁー用事が入って、行けなくなったんだよね…。ごめんっ〜」
はぁ…一人かぁ…。
でも、今日までなんだよね。安売り…。
「あっ、まじ!しょうがないかぁ…。私、一人で行ってくる。」
「えっ、大丈夫?」
由佳、心配しすぎ。
私も子供じゃないんだから…。
「…一人で行けるって!」
「分かった…。ごめんっ」
由佳がいたほうが楽しいけど、今日は我慢!
「ばいばい由佳っ」
「うん…秋〜」

私達は分かれた。

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